PGP2019Rd2 プレビュー

いや多いわ。

 

問題リスト

1         Word Search                  75                           Casual/Words

2-4      Pyramid Climbers          10+13+12               Casual/Path

5-7      Column Dance               9+5+8                     Casual

8-11    Gaps (No Touch)           17+27+28+49         Casual/Single Placement

12-14  Easy As...                       4+13+21                 Laten Square

15-18  Recto                             10+11+19+7            Division

19-22  Meandering Numbers    28+20+34+56          Full

23-25  Arrow Laten Square       11+14+19               Laten Square

26-29  Nuraf                              24+31+33+40          Shading

30-33  Yajilin (Regions)            19+19+30+57          Loop/Single Placement

Total   773

縦読みタイトル。バランスのよい出題ですが、やや数字埋めが多い?というか、ジャンルの偏り関係なしに、シンプルに問題数が多い。どうしたもんか。

作者はRobとJonas Gleim. 彼らの出題傾向をあんまり知らないので、情報求ム (Robはわりとドイツっぽい重たい理詰めを好む気がするが、軽い仮定は許容してる気もする。どーだっけ。)

目についた高配点はそんなにない。1 Word Search, 22 Meandering Numbers, 33 Yajilin (Regions) くらいかな。あとは低配点と中配点が大量。何も考えずまっすぐ解き進める回になりそう。

 

各問題の詳細

1 Word Search 75 Casual/Words

穴あきシークワーズで、穴に入る文字を答える。言葉系なので取りたくないが、75点は悩ましい配点。取らなくて698点満点でも全然分量は多そうだし。満点阻止のストッパー問題 (約1名を除く) なのかしら。

2-4 Pyramid Climbers 10+13+12 Casual/Path

結構人気なCasualその1。同じアルファベットが出ないか丁寧に見るよりない。一応「2段以上下がってこの道しかない」みたいな中級手筋があるけど、この配点ではそこまで高度なことは要求されなさそう。アンサーキーは下の行に対応するクライマーのアルファベット。

5-7 Column Dance 9+5+8 Casual

結構人気なCasualその2。いくつか列を塗ってちょうど1個だけ丸が出るようにする (たまにルールを忘れる...)。だいたい気合でn択をするのが一番早いけど、たまにきれいな理詰めが仕込まれていたりする。しかしこの点数で右往左往するのはやるべきでない。時間調整用でしょう。アンサーキーは使った列の記号を順に。

8-11 Gaps (No Touch) 17+27+28+49 Casual/Single Placement

結構人気なCasualその3。Casualにしては重い。というか例題が重い (これいつもインストに載ってるけど重すぎると思う...)。基本はスターバトルだと思えばよい。なのでスターバトルの手筋がまあ使える。あとGapを使った議論は、Doppel Blockの黒マスを決める感覚もある。n択に絞っていずれにしてもここは白マス、とかよくある。しかし、実は頭を使うよりn択をした方が速かったりする。難儀なパズル。制約強そうな場所で仮定が一番わかりやすいかな。あと、塗るより丸で書いた方が個人的に見やすい。仮定する際の記号の取り決めもしておくと吉。アンサーキーはスターバトルよろしく一番左のマスの番号。

 

12-14  Easy As...                       4+13+21                 Laten Square

定番。ABCではないかもしれないし、ABCDなだけかもしれない。個人的に大変苦手なので、後回しでしょうね。アンサーキーは指定行を入力、空白マスはXで。

15-18  Recto                             10+11+19+7            Division

四角に切るけど数字はタテヨコの和。何年か前に大量に出た覚えが。基本は四角に切れと同じように「押し出す」のと「引き込む」ので解いていくことになるけど、四角に切れの感覚とずれるので注意。なお、四角に切れよりヒントに対するパターンが多く、そのせいでヒント数字がギチギチになりがちなので、「引き込み」が使いづらい印象。これも仮定した方が速い場合が多数、しかしこの配点なのであんまり触りたくない。アンサーキーはその列のドットが入る長方形の高さ、と若干変化球なので注意。

19-22  Meandering Numbers    28+20+34+56          Full

通称にょろにょろナンバー。数字埋めだけどPathっぽくもある?タテヨコナナメ接触禁と、偶奇の情報を丁寧に見るパズル。これも困ったらn択していいと思う。仮定しなくとも2通り試して予約しに行くのは大きいヒントになりうる。偶奇が固まるとDiff. Neigh. っぽい議論もできる。56点は結構重たそうなので頑張ろう。アンサーキーは指定列の数字。

 

23-25  Arrow Laten Square       11+14+19               Laten Square

ふつうのLaten Squareに足し算アローがのっかったパズル。数独と違って取っ掛かりが少ないかも。例題では2マス以上のアローに最大数が乗らない、とかが入り口だけどね (ネタバレクソ野郎)。ナナメの矢印は同じ数字が乗りうるので注意。アンサーキーは指定列の数字。

26-29  Nuraf                              24+31+33+40          Shading

ぬりかべのヒントがAraf (相ダ部屋) ルールになった。結構キモい改変。というのも、ぬりかべの通常の手筋がかなり使いづらくなる。困ったなぁ。そこそこ配点なので考察しておこうかな。マス数の制約的に、2*2禁ルールと相性がいいかもしれない。「この2*2ブロックに侵入するにはこう取るしかない」とかされると、とてもしんどい。いい問題を期待します。アンサーキーは連続黒マスの個数を左から。

30-33  Yajilin (Regions)            19+19+30+57          Loop/Single Placement

ヤジリンのヒントが領域 (へやわけ方式) になりました。数字のマスも塗れるので注意。例題とかは一見制約が弱そうですが、実はループを引くので思ってるより制約が強い。へやわけの感覚でいると絶対に見落とす。角2*3の2とか気付かないなぁ。ていうか辺の2*(2n-1)にn個 (辺に接する長さが2n-1) が2択とか面白いね。領域に対する黒マス個数制約や、細かい白マス確定など、ヤバリンの手法が存分に使えるので、心してかかろう。もちろんヤバリンと判断すれば仮定も全然OK。アンサーキーはいつものヤジリンと同様最も左の黒マスの番号。実はループがアンサーキーに絡まないので悪さできそうだけど、仮定するならちゃんと解き切った方がいいのでまあいいか。

 

作戦

基本は「触って、取れそうなら取る、ダメそうなら捨てる」を繰り返すことになるでしょう。

低配点を確実にかすめ取る実利派もアリ。中配点以上コンプの夢を追う厚み派もアリ。その時の調子によるけど、いずれにせよ事前に大方針は決めておく必要あり。問題数が多いので、本番中は取る順番とか気にせずに解くことだけに集中したい。前回の感じからすると、ヒットや二塁打ではなく、ホームランをガンガン狙いたいなー。

あと、全体的に仮定した方が早そうなパズルが多い印象。「引き」よりの人が得をしそう。あえてガッチガチの理詰めでくるのもありうるけどね。引くか理詰めるかどっちにするかだけど、今回は解きながら傾向を見て臨機応変に対処かなぁ。とはいえ分量的に、1分でも悩むのはもったいないので、悩んだら捨てるか仮定した方がいいとは思う。

600点は取りたいけどどうかなー。作戦はあんまり関係なくて、調子しだいで大きくブレる回だと思う。上ブレを引きたい。