2019WSC選抜 プレビュー

ついに来ました

日本のWSC選抜試験のインストラクションが公開されました。

今年は例年に比べて早い時期の開催となっていて、

・WSC選抜:4/20(土) 13:00~15:00

・WPC選抜:5/11(土) 13:00~(120分~150分の予定)

とアナウンスされています。

まずは数独の方から。インストラクションを確認しましょう。

問題リスト

今回は24問120分で960点です。

01 Classic 10+22+20+49
02 Between 40
03 Big-Medium-Small 33
04 Capsules 31
05 Clone 36
06 Consective 15
07 Development 25
08 Diagonal 53
09 Distances 68
10 Fortress 48
11 Irregular 26
12 KuKu 80
13 Multiple-Divisor 54
14 Outside 46
15 Outside Sum 52
16 Polyomino 64
17 Quadruple 41
18 Round Off 42
19 Skyscraper 32
20 Windoku 45
21 XV 28

次の一手が無くなったのが見どころか?番号は英名のアルファベット順の模様。

ジャンル的には比較的バランスの取れた出題だが、ややMath系に重いのが集まっている印象。SGPなどで見慣れた定番Variantが多く、日ごろの練習が物を言うかも?

なお、アンサーキーは指定された4マスに入る数字となっています。

ルール詳細

詳しいルールと、個人的な感想を述べます。

 

・01 Classic 10+22+20+49

普通の数独は4問。得点が逆転しているので、イラスト的要素があるかもしれない?49点のものは割ときつめの手筋(Skyscraperなど)も想定しておくといいかも。

・02 Between 40

矢印の間の数字は、指している数字の間 (イコールはダメ) となる。間の数字同士は一致していてもよい。間の数字に制約があるとも見れるし、指している数字に制約があるとも見れる。

・03 Big-Medium-Small 33

小(1-3)、中(4-6)、大(7-9)の数字について、同じ種類が隣り合わない。どの種類が入るかをチェックするのが初手か?

・04 Capsules 31

カプセルには偶奇の数字が1つずつ入る。これもマスの偶奇を先に決めることになりそうだが、同時進行で直接の数字も決めていくことになりそう。最近のSGPでも出ました。

・05 Clone 36

グレーのブロック2つで同じ数字の入り方となる。「対応するマスごとに同じ数字が入る」とも見れ、それを利用したnaked singleなどが特有の手筋。また補集合に注目することもある。

・06 Consective 15

1つ違いの場所すべてに線が引かれている。ヤバくもなる全表出系だが、今回はおとなしめ。分かりやすいヒントがあるのかも。

・07 Development 25

展開図ナンプレ。盤面のブロックはサイコロの展開図になるようにする。和が7の組がたくさんあるとも見れ、予約をうまく使うことになるか。789を決めるのも大事そう。

・08 Diagonal 53

対角線にも1-9が1つずつ入る。単純なVariantだが、この配点なので難しい手筋もありうる。対角線の追加により短めのチェインが容易に作れるので、困ったときは意識するといいかも。

・09 Distances 68

外周のヒント "P→Q:R"は、「数字Pから数字QまでRマス離れている」ことを示す。またPとQの順番はこの通りとなる。LMISMで出題されたが、今回は順序も指定がある。この配点だと大がかりな仕掛けが仕組まれてるかもなので頑張ろう。どーでもいいが、個人的には「PからQまで自身を含めてR+1マス」と数えた方が楽だったりする。

・10 Fortress 48

グレーのマスの数字は、隣接する白マスの数字よりも大きくなる。不等号系のナンプレ。大きい数字や小さい数字が最初に決まりやすい。不等号が連鎖しづらい分、数字ごとに見ていく手筋が主になりがちな印象。

・11 Irregular 26

変形ブロックでの数独。難儀なことも多いが今回は配点抑え目で狙い目か?

・12 KuKu 80

矢印に沿って読むと九九になっている。今回の最高配点。毎回これ系はどの九九が入るかを丁寧に調べないといけないつくりになっていて(去年の約数倍数とかもそうだった)、今回もそんな感じかもしれない。矢印の長さで積の大きさが分かるのは大事な情報。ナナメもあるので一概には言えないが、ちゃんと狙うなら入りうる九九のリストを書き出しておいてもいいかも。

・13 Multiple-Divisor 54

丸囲みのペアは約数倍数の関係になっている。去年もあってかなり難しい問題だった。今年は配点がまだマシだがどうなる?

・14 Outside 46

外周の数字は、そこから見て最初3マスに入る。ヒントが多いのでちゃんと管理するのが大事。最初はタテヨコで効きを見て埋めることになりそう。四隅だとじゃましあうのも大きな手掛かり。

・15 Outside Sum 52

外周の数字は、そこからみて最初3マスの和。主に和の組み合わせを丁寧に調べるパズル。ヒントが向かい合うと真ん中3マスの和が分かり、そこから進む場合もある。

・16 Polyomino 64

リストの数字つきポリオミノを盤面に配置し、数独を復元しながら解く。ポリオミノは回転できない。ブロック復元の際、数字による配置禁があるので注意を。どことなく「親切な」シリーズの面影がある。81マスをどう埋めるかは謎で、1*1+4*5+5*12かもしれないし、同じ形が大量に出るかもしれないし、もっとでかいポリオミノが出るかもしれない。いずれにせよ、どう復元するかがカギとなりそう。

・17 Quadruple 41

数字は、占有する4マスの内容を表す。何をどうやっても予約の考え方は必須となる。1つの数字に注目して、2列に2個までしか入らない、みたいなアイデアもたまに出てくる。

・18 Round Off 42

枠の数字は、1の位を四捨五入したときの値となる。"A0"というヒントなら (A,1-4) or (A-1, 5-9) の9択で、特に十の位はA-1かAになる。これも最近のSGPであったような。Math系というよりは、Quadrapleのような予約系に近い解き味かも。

・19 Skyscraper 32

外周数字はビルディングのヒントとなる。全表出のゴリゴリ系も、大きいヒントいくつかのスマート系もありうる。最高配点を張るポテンシャルもあるルールだが、今回は32点と低め。

・20 Windoku 45

「窓」にも1-9が1つずつ入る。直近のSGPでも出た。Windoku専用手筋を忘れないこと。とはいえ、基本は丁寧にhidden/naked singlesを追うことになりそう。

・21 XV 28

隣り合うマスで、和が5の場所すべてにVが、和が10の場所すべてにXがマークされている。これも最高配点を張るポテンシャルがあるが、28点しかないので、普通に埋めるタイプの問題になると予想。

 

ルールは以上です。来週が待ち遠しい!