PGP2020Rd5 プレビュー

うぃっす

直近はパズル勢には忙しいスケジュールでしたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

怒涛のパズル週間のラストは、折り返したばかりの PGP です。頑張っていきましょう。

 

問題リスト

今回「一部問題でテーマに沿った色付けがされている」とのアナウンス。

 

# problem pts  genres   size 
 01.   Password Path   25   Casual (Path)   ?(8)
 02.   Fillomino   36   Division   13 
 03.  Spiral Galaxies   20   Division  10 
 04.  Spiral Galaxies   36   Division   23!!! 
 05.  Dominion   28   Division/OP  13 
 06.  Hydra   23   Path   11 
 07.   Kropki   33   Full (Latin)  6 
 08.  Tapa [transparent]   52   Shading   11(22?)  
 09.  Tapa [Wall]   52   Shading   10(20?) 
 10.  LITS   45   Shading   13  
 11.  Star Battle   46   OP   13  
 12.  Kurotto   49   Shading   11 
 13.  Fillomino [Cipher]  80   Division   10 
 14.  Scrabble [2+ Crossing]   56   Casual (Words)   17  
 15.  Hexa 7  63    Full   ?(12, 8) 
 16.  Yajilin   81   Loop   27!!! 
 17.  Hex Islands   77   OP   ?(6,6,6) 
   TOTAL  792   

 

サイズが不穏なセット。Finish 近くまで取りたいが怪しいぞ。。。

種類は少な目、すべて確認はできそう。

前半はドロップアウトせずちゃんとペースを保っていきたい。独特なパズルが多いので詰まって萎えることのないよう注意する。もう捨てられないぞ。

また、今回低配点が少ないので、終盤の微調整が難しく立ち回りが大事になってくる。最後まで気を抜かないように。

 

問題詳細

01. Password Path 25 Casual (Path) ?(8)

Casual ではあるがパズル要素強め。8 方向に進むのでやや探索しづらいけど、楽しいは楽しい。

手筋:

  • 局所的つながりチェック。単一出現の文字が制約強め。 PUZZLE だと LE, EP, PU の並びが強く、E や P の周りで探すとよい。向きも書いておくとよい?
  • 大域的つながりチェック。局所的な断片をつなげる。向きに注意。平面的制約 (線が交差しない)

けっこう好きなので、終盤にうまく取れるといいかな。

key: 盤面の数字を通る順番に。

 

02. Fillomino 36 Division 13

定番枠?この位置なのは不思議。

サイズ大きめ。ハタンすると痛い。ミスのないように。使用手筋はマシかもしれない。

理詰め寄りで、終盤の引きはありだが、同面積隣接禁を見落として誤答することもあるので、慎重に。

key: 各列で指定されたマスの数字の一の位を順に。

 

03. Spiral Galaxies 20 Division 10

04. Spiral Galaxies 36 Division 23!!!

天体ショー。これも定番枠だが、4 番の方のサイズがおかしい。なにこれ?

これも終盤でしょう。最近分割系パズルが人より遅いことに気付いた。なので優先度は低め。

このサイズ・配点なら引かずに丁寧に理詰めした方がよさそう。

key: 指定行の各マスで、ブロックの記号を順に。

 

05. Dominion 28 Division/OP 13

分割はしているがこっちは好き。領域の大雑把なつながりを把握してうまく引いていこう。局所的な議論が大きく影響を与えることもあるので、そういうのは見落とさないように。

key: 指定行の各マスで、領域の記号を順に。黒マスは X で。

 

06. Hydra 23 Path 11

頭が増えたスネーク。X は通らない。頭は全表出で、1 が尾っぽ、他の数字は 1 のマスからの距離を表している。

スネーク条件は "2x2 がすべて黒マス or 市松になるのが禁止" と言い換えられる。また端点はすべて与えられているので、埋める胴体のマスはガンガン伸ばしていくとよい。ぬりみさきみたいな感じ。胴体だけで連結している。実は白マスがかならず外につながるけど、使わなさそう...

ただし普通のスネークと違い 3 方向以上に伸びうることに注意。T字路、十字路の個数 a, b については制約があり、a+2b が (端点の個数)-2 になる。しかしこの配点で使うかは微妙。

頭の数字の制約がかなり大事。分岐により数字を勘違いしやすいので、胴体にきちんと数字を振っておくといいかも。

いろいろ書いたが所詮は 23 点。難易度としてはそこまで高くなさそう。明確にわかる制約は丁寧に追って、しんどそうなら引く、それしかない。

key: いつもの OX 方式。

 

07. Kropki 33 Full (Latin) 6

サイズ 6 なので非表出の隣接条件も過激。1526 の四角+3-15, 4-16 と覚えよう。たとえば、2x2 に 印が全くなければ ABAC か1526 しかない!そこに 3, 4 が入ればかならず 1が 2 個くる。みたいな変な手筋がある。

隣接条件の図とにらめっこしながら埋めていこう。あくまで制約の強い場所から攻めるんだということは忘れずに。n 択して引きに行くこともしやすい。この配点だとそこそこ難しいと思うが、意外とおいしい思いもできるかも。ただし全表出ルールなので誤答に注意すること。

key: みたまんま

 

08. Tapa [transparent] 52 Shading 11(22?)

ヒント数字も塗れる Tapa. ヒント数字が黒か白かで挙動が変わるので真っ先に意識しよう。通常のTapaで無い組合せなら黒!114 は角まですべて黒!みたいな。

局所的にうまく決めてじわじわ攻めていくしかない。ちゃんと局所的に解き切るように。2x2 禁や局所的分断を見落とさないよう。「これはもう決まらないので他から攻める」という感覚も大事。バランスを取って。

サイズはよくわからない。下手すると横長かも。

key: 指定行で、連続する黒マスの長さを順に入力。

 

09. Tapa [Wall] 52 Shading 10(20?)

トケタで楽しかったやつキター。分断が分かるので意識すること。分断以上の情報も持ってることに注意 (一方黒なので強弱リンク)。たまにチェインが仕組まれていることもある。見抜けなかったらおとなしく二択しましょう。

key: 上に同じ

 

10. LITS 45 Shading 13

サイズ大きめ。海外産は独特な問題も多い。引きに行くのも手。

key: 指定行で各マスの属するピースの記号を順に。白マスは X. 

 

11. Star Battle 46 OP 13

2 stars にしてはサイズ大きめ。こういうときは強い局所ヒントか強い盤面制約がある。ちゃんと見抜くように。

key: 各行で最も左の星の番号を、上から順に。いつもの。

 

12. Kurotto 39 Shading 11(22?)

海外産はこれまた嫌な予感しかしない。引きゲーか?引きゲーと感じたら心してかかるか思い切って捨てよう。これも横長の可能性あり。注意。

key: Tapaに同じ。

 

13. Fillomino [Cipher] 80 Division 10

記号なしのブロックがあってもいいことに注意。

数字をうまく決めていくほかない。形状から数字の可能性を絞ろう。この配点だとカウンティングは必須かも。ちゃんとリストを作って解いていこう。カウンティングの際も記号なしブロックの存在に注意すること。

coded なので時間はどうしてもかかるが、解いておきたい問題ではある。

key: classicに同じ。codedだけどちゃんと数字で答えること。数え間違いに注意。

 

14. Scrabble [2+ Crossing] 56 Casual (Words) 17

スクラブルだが、どの言葉も必ず 2 回交差するという制約が課されている。表出文字については、色付き背景のものは全表出ではなく、白背景のものは全表出。最初の手がかりはそれでしょう。

2回交差制約がどう効くかはよく分からない。最後詰めで違反しないことは大事。それ以前で組み方に制約をかける、なんてことは起こってほしくないなぁ。短い言葉があるとそういうことも考えられる。

まあ表出を頼りに埋めてくしかないでしょう。最初にマークすること。

言葉系は著しく遅いので、ほぼ取らないより。スクラブルはマシなほうだけど、それでもやりたくないかなぁ。前半うまくいきすぎたら (Finishペースなら)、終盤で触ってもいいかもしれない。

key; 指定行に入った文字を空白を飛ばして順に。何もない場合は X のみ入力.

 

15. Hexa 7 63 Full ?(12, 8)

かなりヤバい数字埋め。

1 から 7 を埋める。2 ステップで届く位置の場所に同じ数字が入らない。

同数字禁が厄介。Hex なので実質ほぼ隣接禁だが、例題のように隣にマスが無いと同じ数字 OK になってしまう。ただこの場合も完全に分断してるわけではなく、この 2 マスを通った同数字禁はありうる。

試しに埋めてみると相当制約が強いことが分かる。実際、穴が無ければ 7 個が最小だし、その場合パターンはほぼ確定している。

手筋は Naked が基本だが、一つの数字の利きが結構遠くまで飛ぶことに注意したい。

サイズも大きいので、結局のところは埋め力を問われている。配点的にとっておきたいがどうなるか。

key: 指定列の数字をそのまま順に。穴は無視。

 

16. Yajilin 81 Loop 27!!!

横にでかい。たぶんテーマがかかってる。がんばれ。キーは上から。キー入力が多いので誤答に注意。

key: 指定で最もの黒マスの位置の番号を、左から順に。黒マスが無い時は 0 を。いつもと違う方向なので注意。

 

17. Hex Islands 77 OP ?(6,6,6)

島に分かれた盤面に指定の polyhex を配置する。 polyhex は回転可だが反転不可。矢印は見える島の列のうち、黒マスが最も多い方向をさしている。ただし、矢印は一番手前の列だけを見ているものとする。

どういうのがくるか予測しづらい。手筋はあまりなく、矢印ヒントを追ってその列の黒マスの個数を決めるよりなさそう。あとはpolyhexの管理くらい。

pentominoでのこれは結構苦手だったのでやる気が落ちている。でもやるしかないか。つれぇ。

key: 指定された列にあるブロックの名前を順に。奥の列までちゃんと入力する。2 マス以上現れても一度しか入力しないこと。何もない場合は X のみ入力。

作戦

目標は 600 から 650. 少なくとも 550 は確保しておきたい。

今回あまり取りたくないのが Scrabble, Hexa7, Hex Islandsと高配点に固まっている。できればあまりやりたくないが、すべて捨てると 600 を切ってしまうため、どれかは取る必要がある。Words, Full の遅さを考え見ると、Hex Islands を取るのが妥当か?

Hex Islands はどういうのがくるか分からない怖さがある。少し広めの 9 個の島に 裏返しを考慮したtetrahex 10 個を乗せるのが妥当か?それより手筋チェックを忘れず。 0 個も矢印が指せるのは忘れないように(出なさそうだけど)。10分くらいで取れるとおいしい。

Hexa7も、手がかりが見やすい盤面なら取る価値あり。あーくさんの練習問題はかなり苦戦したが、あれ以上のものは出なさそう。それよりもサイズ的に効率が出しづらい可能性がある。見て判断かね。

一方で、 Scrabble はどんな展開になっても一番最後で問題なさそう。

 

低配点~中配点は、苦手なものはあまりなく取っておきたいが、ハマる可能性はある。こちらを全部解きに行くのも悪くはないが、捨てる選択肢は持っておきたい。加えて低配点帯は効率が出にくいので、やや優先度低め。

 

 

というわけで、今回かなり変則的に行きます。前から印刷、Password Path の後、Tapa x2, Yajilin, LITS, Star Battle, Coded Fillomino と取る。これで 381 あるが、得意な方からやってるのを考慮してここまでを残り 40 分までに取りたい。

40 分余ったら、Hex Islands, Hexa7 を (取れそうなら) 触って、残り時間は低配点注ぎ込む。

30 分を切るようなら、低配点全解き方面にシフトし、550 を確保しにいく。

その中間はHex Islands を見て判断する。飛ばした場合も中間コースで。

 

これで行きましょう。うまくいけば 700 overまであるし、ダメでも 550 は行けるんじゃないかなぁと。