コンテストの時間だ~
日本で行われるアジア数独選手権2024の国内予選大会。
代表を決める戦いでもあるが、コンテストとしても楽しそう。
コンテストの楽しみの半分は事前準備にあります。
本番どの問題を解くのか、どの順番で解くのか。
配点と自分の技量から最適解を見出すところが面白い。
コンテスト初心者で参加される方の参考として、私SP1目線のプレビュー記事を公開します。
参考にするもよし、別の戦略を立てるもよし。
問題リスト
# | problem | pts | genres | size |
---|---|---|---|---|
01. | Classic | 10, 50, 66, 90 | Classic | 6, 6, 9, 9 |
02. | Arrow | 30 | Math | 6 |
03. | Diagonal | 22 | Region | 6 |
04. | Clone | 21 | Coded | 6 |
05. | Inequality | 12 | Ineq. | 6 |
06. | Antiknight | 25 | Neighbor | 6 |
07. | Killer | 94 | Math | 9 |
08. | Irregular | 57 | Region | 9 |
09. | Consecutive | 35 | Neighbor | 9 |
10. | Even/Odd | 49 | EO | 9 |
11. | Outside | 39 | Pencil | 9 |
TOTAL | 600 |
ジャンルについては
- Classic - 追加ルールなし
- Coded - ふくめん
- EO - 偶奇
- Inequality - 不等号・大小関係
- Math - 計算
- Neighbor - 隣接ヒント
- Pencil - ペンシルマーク
- Region - 領域追加・変形
と分類。
1時間で14問とそれなりに多いが、大半がサイズ 6 のためそこまで重くないか?
通過枠も 12人と多いため、そこまで高難易度にならない気がするが、正確な難易度が分からない。
Sudoku GP級だと結構重たいし、LMI SMの6倍とかだと軽め?
実際に解いた体感で推測するしかないか。
作戦
サイズ6全部とサイズ9の得意・高難易度を先に回収。
そのあとは残っている時間と難易度の体感で適当に。
具体的には、まずは1-1, 1-2, 2, 3, 4, 5, 6 のサイズ 6 軍団を回収したのち、7(killer), 10(eo) をやって、これで313点を確保。
- ここまでで35分経っていない場合、1-3(classic 66)を経由し、8(irregular), 11(outside), 9(cons), 1-4(classic90) の順で確保
- 35分経っていれば、8, 11を優先して取り、後は1-3, 1-4, 9のうち余った時間でできそうなものを狙う。
- ただし8(irregular)は1分解いて何も埋まらなかったら捨て
こんな感じでいきましょう。
問題詳細
01. Classic
スタンダード。個人的にはとても苦手だが、サイズが小さいと割と解けるほう。
ということで10+50はとっておきたい。50 の方はそこそこ重そうなので2択仮定もありかな。
66点の方はワンチャンとれるかも。というか簡単だった場合に捨てるのが痛い。手筋的に予約くらいで済むか?優先度低めだが、どこかのタイミングで触るのもあり。
90点は捨てかなぁ。fishやskyscrapersなど、重めの手筋利用が求められそう。これも66の様子次第。
02. Arrow
足し算アロー。30点とサイズ6の変種の中では最難だが、まあなんとかなるでしょう。
ナナメの線なら同じ数が乗せられるので注意。
03. Diagonal
対角線。これもサイズ6なので怖がることはない。
対角線特有の naked singleや chain/link に注意。
04. Clone
クローン。苦手な方のルール。初手で領域にABCなどの記号を置くべし。
05. Inequality
不等式。サイズ小さいし12点だしまあいけるでしょ。
06. Antiknight
禁ナイト。サイズ6の禁ナイトってヒント少なくても相当決まったような (不連続だったかも)。
ナイトのマスは、8マスではなく同じ行・列含めた12マスを意識するとわかりやすい。
07. Killer
サム。ここからサイズ9. 最高配点で得意な計算系なのでなんとしても取りたい。
ケージ内に同じ数字が入らないことを忘れがちなので気を付ける。
高難易度は頭が回りだした中盤の始まりくらいに取るのが個人的なベストタイミング。
サイズ 6 で体をあっためてから、そのあとすぐに取り組みたい。
08. Irregular
幾何学。hidden singleが効いたり、列と領域の差を見るとよかったり、割と独特。
そんなに嫌いじゃないが、見えると見えないときで差が激しい。結構博打。
09. Consecutive
一つ違い。いわゆる全表出系の定番。見るべき箇所が多く苦手めなので後回しだけど、難易度自体は低いかな。
10. Even/Odd
偶奇。偶数グループ・奇数グループごとに見ると数字の種類が減っていて見やすくなっており、個人的には得意な部類。
偶奇を決めてからそれぞれのグループを決めていく。難しいのだと偶奇決めと個別の数字決めを同時並行で見ていかないといけない。
配点もそこそこなので楽に取りたい。
11. Outside
アウトサイド。好きでも嫌いでもない。
補助の数字をガンガン書き込もう。枠の反対側に影響するのを見落とさないように。