LMISM2019Rd1 Standard 感想戦その2

Round1 Classic

各問題の解き筋の振り返り。ネタバレ祭り。

 

・Mini Classic

いつも通り。今後の目標は1問30秒ですかね。

アンサーキーにうまく寄せれた3,4が約2点/分。その辺も意識するべきでしょうね。

 

・Classic

1は順番にhidden singleしていけばOK。こーいうの1分半くらいで倒せないかなぁ...

2も多いのからhidden singleと簡単な予約。でも遅かったなぁ。

hodokuによると予約なしでnaked singleでOKのようですが (lockedすらいらない!)、苦手っすね。

3も同様。これもnaked singleで十分なようで、hodokuでは異様に点数が低いけど、まあうまくいかないっすよね。マジで強い人はどうしてるんかなぁ。

4はひっどかったなぁ。。。r7c7のnaked singleが見れたらすぐでした。

予約もなしで解けてしまう模様。7点なので身構えたけど、良くなかったですね。

classicも、あとは埋めるだけになればアンサーキー意識かな。

 

・Diagonal

1. 1→5と見ればだいたい終了。意外とかかってシュン。

2. 15点なので身構える。だいたいは対角線追加による手筋が決まるのかなーと予想しながら進める。

普通に埋めるとここまで進む。ここでどうする?

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こういうときはまずhiddenで進まないかをチェック。実際1に注目するといいのでした。1の残りを図示すると次の通り。

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b2におけるlocked type2よりr13c5が消え、r1でc1かc9の二択に。すると対角線情報からr5c5が消えます!これによりb5でlockして r5c9=1と確定。1が少し決まって2択まで進み次の図。今度は9の残りを考えます。

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残りは次の通り。まず対角線と関係なしにc2c6でskycraperが決まって、r8c6=9となります。さらに、r5でc3c5の2択からr7c3が消去!すると一気に9の位置が完全確定します。

 あとは、4の位置と、残していた1の位置が決まり、対角線を気にしつつ埋めるだけになります。途中5で似たような議論が必要になりますが (r34c6の5から、r3c7の5を消去)、なんとかなるでしょう。

対角線追加で候補が消えるのは予想してたけど、nakedに絡まなくてよかった。途中skycraperを利用した場面はもう少しいい方法があるかもしれない。実戦では似たようなチェインを発見して処理しました。そん時は割と脳汁が出たけど、本当はもう少しきれいにさばけましたね。まあいいでしょう。

 

・Palindrome

視野を問われる展開になりがちなので、本番では2をパス。実際解き直しで36分もかかったから良かったね()

Toketaに「対応する場所に記号をふると見やすいよ」とあったのでやってみたら、とても見やすくなった。ありがとうToketa。この問題は解けないけど。

1. 記号をおくと見やすい。

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 coded系で、記号の方から攻める、というのはたまにありますね。

今回もそうで、AとBがr56c3の2マスに、FとGがr12c4の2マスに対応します。特に4の位置が確定し、またA=C=Fとなる。nakedよりA=1。あとはやるだけですね。

本番は似たような議論でうまく予約が見えたけど、こっちの方針の方が分かりやすいかな。

 

問題の2。36分もかかったのはおそらく去年みたいにnakedを警戒しすぎたせいで、実際はもう少しhiddenっぽい進み方がうまくできたはず。

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ここでなぜか詰まる。 2と7は分かったのに、なぜ6のlockedは見えないのか。

b5のr4c46がlockして、それをもとに6が完全確定しますね。悲しいなぁ。

以降4が同様に完全確定、2と7の残りも決まって次の図。

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 ここでc5とb5を見て、DNがずれるからr1c5=5が確定かー。見えない。

lockedが効いてr6c9=5まで行って、r9が確定します。あとはやるだけ。

 

記号を付ける意味があんまりなかった。うーむこれは本番で10分くらいで取りたかったなぁ。回文条件がうまく使われていていい問題ですね。

code条件の記号から進める、code条件からlockedや予約を使う、というネタは今後もありそうなので、覚えておいて良さそう。数独以外でもありそうだし。

 

 ・Thermo

1はなぜかr3c34で二択したが、よく見たら最初からr3c1=6, r4c1=1が見えてました。悲しいなぁ。それが見えたら瞬殺。

2はうまく処理できたかな。

b5でr5c56が12のhidden pair。そこからr7c6=3がわかる。その後b78あたりを決めながら、右上まで飛んでいくとよし。うまく解けたので画像は省略。

不等式系 (ビルディングとかも) は、長い不等号には候補数字を書いておくと、その後の議論がしやすいですね。上限下限が消えたらすぐに減らせるし、予約とかも見やすいし。今回もそれが功を奏した感じです。でも1みたいになぜか簡単なのが見えなかったりするので、策に溺れないように注意。

 

・Windoku

6*6のWindokuは初めて。こういう枠になるのか。まあむずくはないか。

9*9の方は特有の手筋を使うかと思ったが、そーでもなかった。普通に4ブロック追加した形でlockやhidden singleを探す感じ。できるんだけど、追う数字を見失いがちでタイムロスが出そう。こーいうの瞬殺できる日はくるのだろうか...

 

・Arrow

1も2も、ブロックで下限を見ていく系でした。

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黄緑の丸に注目。ここの和を見ると、図のようにブロック分けをして下限は11ですが、実は下限の11を作ると1が4個出てきてしまい、右の丸が4になって矛盾します (黄緑の和が10以下になっちゃう)。よって和は12。どこで+1するかですが、数字の制約からr2とr5はだめで、b4を124にすると黄緑が66にできず矛盾。結局r4c3=2にしてあとはギリギリになります。

 

2も同じ作戦。

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 r7c1の2から、水色の方の下限が24となって一発確定でした。最初この2が見えてなくてロスった。。。

あとこれが決まると、b4とr6の都合からオレンジの方の丸に5以下のものが入ることとなり、よってオレンジの和が22と決まります。あとは埋めるだけ!

・・・だったのですが、なぜか右辺でハタンを誘発してしまいました。微妙に予約を使う必要がありそうで、埋めるのが若干面倒な模様。でも、このギミックの大枠に気付いてて20分使うのは無いなぁ。GPでも60点なさそうなレベルだし、10分で抜けたいところでした。

 

・全体的な感想

キレイな仕掛けをキレイに組んでいて解いてて楽しかったです。自分は、この作者さんのセットはおそらく初めてだったのですが (単独のものね)、数独の議論進行としては結構素直なものが多かった印象。ちょっと配点で身構えて、変に勘ぐってセルフハードにしてしまった感があります。もったいない。今後はもう少しフラットに見ていきたいですね。

classicの点数傾向としては3,4点がeasyで、7点でnake一発ですか。今後の参考になりそう。7点を超えてくるとしんどめの予約 (Fed Hard, ニコリHard☆1,2, SGP35点くらい) が出てくるかもだけど、今までのLMISMではそんなにシビアなのは無かったイメージ。

でもやっぱclassicは速度が出ないので、今後は後回しかなぁ。あとLMIでは割とnaked singleが好きな印象もあり。

variant6*6は、4点以上は警戒かな。2点はルール追加した程度、3点からちょっと頭使う感じで、それ以上は大仕掛けって感じか?仕掛けが見破れれば効率爆上げなんだけど、見えないとロスって焦ることになるので (今回みたいに40分終了時40点もないとアタフタする)、これも後回ししちゃう?

variant9*9も、結構難易度ピンキリになりそうなんでどれを取るかの見極めが必要そう。全部取れればいいんだけど、そうもいかないからね。。。

今年は1回はFinishしたいなぁ。効率を見るに、classic成分が強めだとしんどいので、やっぱ「数独しない」のが自分には一番よさそう。あとは全消しを避けたいなぁ (特に仕掛けを見破れたもの!)。

 

いろいろ反省点が出たので、SGPに向けて準備していけたらなと思います。去年から進歩してないっぽいのが悲しいけど。ひとまずnaked singleと予約を鍛えないとなぁ。。。